右記グラフは金融業界の業界規模の推移をグラフで表したものです。
金融業界の規模の推移を見ることでその業界の大まかな現状や動向を把握することができます。
平成21年の金融業界の業界規模(主要対象企業224社の売上高(計上収益)計)は40兆8,141億円となっています。
金融業界の過去の推移を見ますと、平成16年から19年までは増加傾向にありましたが、平成19年から平成21には減少に転じています。
金融業界は主に銀行、証券、損害保険、ローン・消費者金融、クレジットカード、リース、その他金融業界に分割されます。
平成21年の金融業界は、銀行、証券分野で一部業績の回復があるものの、損害保険、ローン・消費者金融分野では依然厳しい環境が続いています。
平成21年の銀行業界はメガバンクを中心に有価証券評価損が発生した前年に比べ収益環境は改善されつつあるものの、経常収益前年比で三菱UFJフィナンシャル・グループが-11.2%、三井住友フィナンシャルグループが-10.9%、みずほフィナンシャルグループが-19.8%の前年割れを記録。また、地方銀行も地域経済の悪化、資金利益の伸び悩みなどの影響で厳しい環境にあり、さらなる再編が加速する可能性もあります。
平成21年の証券業界は、金融危機の影響で各社大幅な減収減益を記録した昨年に比べ収益環境は改善傾向に。営業収益前年比で野村ホールディングスが+104.2%、大和証券グループ本社が+30.0%、シティグループ・ジャパン・HDが+18.8%の増加を記録しています。一方で銀行資本の系列化が進み、メガバンクの存在感が大きくなっているなど再編も加速しています。
平成21年の損害保険業界は、国内の自動車販売の不振により自動車保険が苦戦した昨年と比べほぼ変わらない状況となっており、本格的な業績回復には至っていない状況です。また、火災保険も住宅着工戸数の減少で伸び悩んでいる状況です。
平成21年のローン・消費者金融業界は、昨年に続き、改正貸金業法の影響が企業収益を圧迫しています。出資法上の上限金利である29.2%で貸出しを行っていたローン・消費者金融会社にとって、グレーゾーンの撤廃は巨額な損失をもたらしました。平成22年3月決算によると、主要消費者金融会社14社中10社が前年割れを記録しています。
企業名 |
経常収益 (億円) |
シェア※ |
金融業界シェアグラフ |
|
1 |
三菱UFJフィナンシャルG | 5兆0,402 |
12.3% |
|
2 |
三井住友フィナンシャルG | 3兆1,664 |
7.8% |
|
3 |
みずほフィナンシャルG | 2兆8,176 |
6.9% |
|
4 |
東京海上HD※ | 2兆2,929 |
5.6% |
|
5 |
T&Dホールディングス※ | 1兆8,983 |
4.7% |
|
6 |
MS&ADインシュアランス | 1兆3,941 |
3.4% |
|
7 |
野村ホールディングス | 1兆3,567 |
3.3% |
|
8 |
損害保険ジャパン |
1兆2,909 |
3.2% |
|
9 |
ソニーフィナンシャルHD | 9,789 |
2.4% |
|
10 |
オリックス | 9,328 |
2.3% |
前年に比べ業績を伸ばした金融会社は、ランキング7位の野村ホールディングス、ランキング5位のT&Dホールディングス、ランキング9位のソニーフィナンシャルホールディングスで、伸び率はそれぞれ売上高前年比+104.2%、+14.7%、+13.8%の増加を記録しています。
※東京海上ホールディングス、T&Dホールディングス、三井住友海上グループホールディングス、損害保険ジャパンは保険料収入額です。
※シェアとは金融業界規模(対象企業の売上高合計)に対する各企業の経常収益(保険料収入)が占める割合です。シェアを比較することで金融業界における各企業の占有率を知ることができます。
各ランキングをクリックするとそれぞれ詳細ランキングページにジャンプします。
三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、東京海上ホールディングス、T&Dホールディングス、MS&ADインシュアランスグループHD、損害保険ジャパン、オリックス、住友信託銀行、りそなホールディングス、三菱UFJリース、野村ホールディングス、日本興亜損害保険、新生銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、大和証券グループ本社など計224社。
平成22年3月決算時(他時期決算企業あり) 各社有価証券報告書より作成
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